お墓にまつわるいい話

お父さんの残した宿題の答え探しの対話の場所

 元気が取り柄な私ですが、ある日気になる症状があったので病院で検査をしました。

 

結果はステージ4の大腸癌。最後の望みをもって手術を決意しました。

 

何時間にも及ぶ大手術。周りの方から、時間が長いのは先生が頑張って下さる証だと

 

励まされつつも待つ家族の心中は穏やかではなかったでしょう。

 

長い入院生活も家族に支えられ無事退院することが出来ました。

 

 退院後まもなく、お父さんが 目がかすんで 見づらいと言います。

 

看病疲れ かなと 思いましたが、なんとなく気になったので

 

大きな病院で 診てもらうことを 勧めました。

 

検査の結果、脳の血管が一本詰まりかけていました。  

 

早期発見でありましたが、治療の甲斐なくお父さんは逝ってしまいました。

 今思うと、私の退院後 散歩しながら ごみ拾いをしては、

 

分別して収めてきたり、今までしなかった行動を するようになりました。

 

若葉さんに「お父さんが残した宿題じゃないですか」と言われ、

 

なんだか安心できました。若葉さんを訪ねてたくさんの事を話し 打ち合わせ

 

を重ねて出来上がったお墓は家族の自慢です。

 そしてお父さんといえば、持ち物には必ず名前を書き、書きにくいものには

 

「マルに十」のマーク。このマークは、お父さん直筆のものを石に刻んで頂き

 

ました。自宅に近い墓地ですので健康のため散歩しながらそしてお父さんの残

 

した宿題を探しながらお父さんに話しに行っています。 

                                                                             


お客様との打ち合わせの際いつも初めに「お願いします」とおっしゃいました。

 

こちらの方こそなのですが、お人柄だなあと大変有り難くかんじました。

 

何気ない話をしているうちにお客様の想いが伝わってきました。

 

涙の出てくるような話も聞かせて頂きました。残された皆様が元気に

 

明るく過ごす事が亡くなった方への供養になると思います。

 

そんなお手伝いができ、わたしも光栄でありますし、よい勉強を

 

させて頂きました。

 

よいご縁ができました。ありがとうございました。